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お線香の主な香料は何ですか? |
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お線香は、それに含まれる香料によって、それぞれ特色のある香りをもっていますので、用途によって使い分けます。
香道における沈香、白檀を中心に丁子(クローブ)など漢方薬を使った、精神安定をさせるお線香と、花、草、果実を主とした嗜好的なお線香に分けることもできます。 |
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沈香とは・・・? |
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「沈香の木」という特定の木はありません。中国から東南アジアの熱帯の山間僻地の樹林中に生育するアキラリヤ属、その他の常緑喬木の、樹幹のある小部分に、きわめて稀に生じるものです。元の樹にはなんの香りもないのに、外傷などある種の刺戟を樹木が加えられると、その部分だけに樹脂分の沈殿が生じ、沈香木といわれ、焚くと妙香を発する貴重な香木となるのです。中国では「沈すなわち香}と言われ、おくゆかしく上品で、洗練された強い香りは、人工では味わえない、自然と風土の妙理が生みだしたものです。
最高の香りの境地にあるといわれる沈香のかおりを巧みに配合したお線香が「不老門」です。
創業以来のたゆみない香気追求の研究成果から生まれた孔官堂の「不老門」は、自然のままの清澄高雅な香りで、断然他を圧する逸品です。 |
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白檀とは・・・? |
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白檀はビャクダン科、ビャクダン属の中高木です。原産地はインドで、東南アジアからポリネシア諸島に広く分布しています。特に、インドのマイソール州は、良質の白檀の産地として知られ、年間2,000tを産し、市場に君臨しています。
心材に精油を含み、芳香を発します。特に香気の強い部分は、古くから香木として珍重され、粉末にして薫香、塗香としても愛用されてきました。
白檀は、沈香とともに古くから宗教との関係が深く、「価値ある香」として大切に扱われてきました。 |
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丁子(クローブ)とは・・・? |
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胡椒は別格として、シナモン、ナツメッグ、クローブをスパイスのビッグ・スリーといいますが、このクローブが丁子のことです。乾燥した花蕾が丁字状(釘状)になっていることから丁子と呼ばれています。
生育には、潮風のとどく特殊な気象と風土条件が必要で、インドネシアの東方と東アフリカの一部という限られた地域にだけ産します。
丁子は辛い刺戟性の焦臭に近い臭いと味を持ち、香料の中でもっとも殺菌力と防腐性が強いので、飲食品の保存、味つけ薬用、媚薬として用いられてきました。
スパイシーな丁子(クローブ)の香りを中心とした孔官堂のお線香には「仙年香」「新仙年香」があります。伝統的な香りと配合の妙は、全国に根強い愛好者をもっています。 |
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